彩、ブランド相場をAI検索 撮影するだけ卸・小売値を一覧に
2019年07月28日
商品を撮影するだけで、ブランド品の卸売・小売価格相場をAI検索できるサービスがこのほど誕生した。名称は「相場くん」でWEBサイト制作を行う彩(東京都中央区)が提供。JBA日本ブランドオークション(運営:ブランドオフ)の落札相場や楽天やアマゾン等での出品価格を知れる。
相場くんはウェブブラウザからアクセスできる。そこから相場を知りたいブランドバッグや時計、リングやブレスレット等のブランドジュエリーの写真をスマホで撮ると、対象商品や類似デザインの相場の一覧が可能。JBAの過去3年の落札データや、楽天等のECモール上でリアルタイムに出品されている小売価格を取得できる。
「煩わしい文字入力の必要がない。商品を見てブランドを特定できないなど、初心者のバイヤーでも簡単に情報取得できるところまで辿り着ける。オークションの下見や店頭買取など、迅速さが求められる場面で、従来のスピードを飛躍的に向上できる」(彩オフィス31開発事業部北久明氏)
JBAから同社に提供される落札情報は月3万点強。内訳はバッグ45%、時計25%、ジュエリー30%。これらをAIに定期的に学習させ、精度を上げていく。
相場くんの利用料金は初期登録費が3万円(税込)、月額費が1万円(同)。彩は今後、JBA以外のオークション相場も検索できるよう整備したい考え。また、画像から真贋判定できる仕組みの開発も目指している。
第468号(2019/07/25発行)3面