ブランド古物市のナニワ市場、宝石時計大会を毎月開催 出来高5億円目指す
2019年07月30日
ナニワ市場(大阪府大阪市)は7月、年5回開催の宝石・時計の古物大会を、1月を除き毎月開催に移行した。また、年24回開催の平場市を年13回とした。大会での物量増を睨み、基本5%だった売り歩を3.5%(時計・地金製品は2%)に変更。大会1回で出来高5億円を目指す。
同市場は7月6日に、毎月開催形式に移行して初めて、宝石・時計の大会を行った。「運営状況はまだ過渡期。これから売り手業者を増やし、物量と出来高を伸ばしていく段階」(國吉勇雄代表)という。
出来高5億円のほか、出品500箱(1箱10点)を目指しており、これは年5回開催だった頃の3〜4倍程のボリュームにそれぞれあたる。今後は、「関東有力の売り手業者」(同代表)を増やしていく考え。「宝石メインで関西と関東の業者が混在した市場はあまりない。これまでの古風なスタイルを刷新していきたい」(同代表)
7月6日の大会では物量のうち約9割を宝石が占めたように、同市場は宝石の競りを主力とする。とりわけ、「相場が不明確なカラーストーンが強み」(同代表)と話し、ルースでも比較的高値の落札で買い手が付くという。
先述の売り歩変更は、平場でも適用。また大会・平場とも、これまで一本槍だった発句を、競り上がり形式へと変更した。
第468号(2019/07/25発行)5面