懐古堂、お客様の視点を考えた接客でリピーター増
2019年10月23日
70~80年代のフィギュアを扱う懐古堂(埼玉県桶川市)は仕入れの大半をリピーターから賄う。フィギュアの専門知識が乏しいまま創業したが、お客の視点で接客するうちにリピーターが増えてきた。
同店は創業から20年になる中古玩具店。仕入れチャネルの95%は店頭と宅配買取だ。販売チャネルに関しては6割がヤフオク!などのネットで、残り4割が店頭販売。
リピーターを増やすために何か特別なことをしたわけではない。ただコレクターの心理を考えている。「例えばよそでは復刻版の玩具と当時の玩具が一緒に並べられている所が多々ある。そこの陳列をしっかりと分けるべき。お客様の目は厳しい。その程度の違いも分からないお店と思われたら買取依頼は来ない」(石田豊社長)
また同店は自社製品の販売も手掛けており、キン肉マンやゴジラの玩具を販売している。ここにも、お客の視点を意識した仕掛けがある。商品の裏面に「貴方のお宝玩具高価買取します!」という買取依頼の文句が書かれている。「こうした玩具は部屋に飾ってもらうなど長期で保存される。ふとした時に『懐古堂』の買取を思い出してもらえればと。実際、後から電話がきたこともある」(石田社長)
キン肉マン消しゴムの棚
第473号(2019/10/10発行)14面