ポポンデッタ、2015年5月に限定販売された「東京駅100周年ラッピングトレイン」
2019年11月23日
この店で一番高いモノはこれだ!Vol.3
ポポンデッタ秋葉原店(東京等千代田区)
東京駅100周年ラッピングトレイン
外箱は限定品ならではの高級感
様々な業態のリユース店を訪問し、その時点で店頭に並ぶ一番高い商品を紹介するこのコーナー。第3回目は鉄道模型専門店「ポポンデッタ秋葉原店」。今回の一番高いものは、限定品の東京駅100周年ラッピングトレインセットです。
TOMIX(トミックス)Nゲージ、1/150 限定品 JR E231-500系通勤電車 東京駅100周年ラッピングトレイン セット 11両
JR東日本は2014年10月11日から2015年3月31日まで、東京駅開業100周年記念イベントの一環として、山手線ラッピングトレインの運転を行った。同列車は山手線1編成(11車両)を使用し、車体前面の窓下と車体側面を赤レンガ色にラッピング。さらに開業当時(1914年)と現在の東京駅の姿を車体側面や扉の一部にデザインしている。12月18日から1月1日までは車内装飾も実施し、過去・現在の東京駅にまつわる写真を展示して100年の歴史を振り返った。
今回の一番高い商品は、大手鉄道模型メーカーのTOMIX(トミックス)が、この列車を縮尺1/150にし、2015年5月に限定販売した「E231―500系通勤電車東京駅100周年ラッピングトレインセット11両」、販売価格4万円(税込)だ。
「山手線は人気が高い路線ですが、中古になると定価より値が下がるのが一般的。これは限定品で希少なので、定価3万1900円だったものにプレミアが付き、この価格になりました」とフロアリーダーの黒崎旺己氏。
鉄道模型の殿堂にはレンタルレイアウトも
1999年に創業したポポンデッタは、全国に47店舗(2019年11月現在)を展開する鉄道模型専門店だ。新品と中古模型のほか、書籍やプラレール、ストラクチャー、鉄道グッズなど鉄道関連製品の買取販売を行なっている。
その中で本店の位置付けにある秋葉原店は、RailWayと名付けられたビルのB1階から4階までが鉄道関連グッズで占められた「鉄道模型の殿堂」だ。地下1階は外国型商品とHOゲージ、鉄道書籍、1階は買取センターと各種鉄道グッズ、2階は各種レール・レンタルレイアウト、3階は新品の鉄道模型、4階は中古商品、5階は事務所という構成になっている。
新品も扱うがメインは中古品で全体の6〜7割を占め、中古の平均販売価格は1万円から2万円台。顧客の8〜9割が男性だ。
5階建のポポンデッタ秋葉原店は鉄道模型の殿堂だ。店頭に設置された自動販売機も電車をモチーフにした特別仕様
毎日19時から夜景に変わる2階のレンタルレイアウトコーナー
黒崎氏が子どものお客に渡している手作りのカード
「ポポンデッタには3歳位の時から、祖父と一緒に通っていました」と語る入社4年目の黒崎旺己フロアリーダー。スタッフとなった今、子どもたちにまず電車について知って欲しいと「小さな子どものお客様に手作りの電車カードを渡している。カードの裏には2階のジオラマ(情景模型)の案内文が書いてある」。自分では決して作れないと語るジオラマは、自分の車輌を走らせることもでき、毎日19時以降は夜景に変わる。自身の体験に基づき、初心者にはキットの組み立て方や壊れた部品の取り替え方などの質問に丁寧に答えている。
黒崎旺己フロアリーダー
第475号(2019/11/10発行)17面