釣具買取専門店「ウェイブ」、ヤフオク販売で4億円強
2019年12月17日
釣具に特化した買取店を、大阪と関東に6店展開するのがウェイブ(東京都大田区)だ。同社は2007年に大阪で創業し、15年に東京進出して買取エリアを拡大。以降年率130〜150%ペースで売上を伸ばしている。前期は年商4.1億円を上げた。今期は5.5億円を見込む。
販売ではヤフオク!を用いている。40代以上の男性を主なターゲットに、店頭や出張買取で調達した釣具を、同モール上で販売している。買取りでは、リールやロッドなど小物を3点以上まとめ売りすると、査定額をアップできるサービスを常時打ち出し、ボリュームを増やしている。昨年度は5万点以上の商品を買い取った。特に出張買取に強く、仕入れチャネルの約6割を占めている。
ウェイブはブルーを基調とした釣具買取店(写真は横浜店)
現在は店舗展開も強化。11月23日には神奈川に初拠点となる横浜店をオープン。今年8月には大阪で2店目となる上本町店を出店していた。ほか、東京では現在、大田区、台東区、杉並区に店舗を持つ。
同社の関野裕社長は、「釣具の買取りはユーザー間にまだまだ浸透しておらず、捨ててしまっている状況がある」と指摘する。同社は創業よりネット集客を強みに関西中心にサービス展開をしてきたが、関東からもサイト訪問が多かったことから、同エリアで拠点網を広げ出張買取の機動性を上げている。
関野 裕 社長
第477号(2019/12/10発行)7面