ドンドンアップ、20年で古着市場は海外客とCtoCで成長

検索

ドンドンアップ、20年で古着市場は海外客とCtoCで成長

2020年02月21日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

社会で存在感高まるリユース業界

リサイクル通信」が誕生して20年の月日が経った。中古業界に長らく君臨する企業トップに、マーケットの20年の振り返りや、今後の展望を語ってもらった。

ドンドンアップ

古着市場は海外客とCtoCで成長

岡本昭史 社長ドンドンアップ 岡本昭史社長

20周年、おめでとうございます。創刊時のリサイクル通信さんとの思い出は、1年くらい取材を断り続けていたのに、それでも記者さんが足繁く通ってくれたことです。他のお店にまねされるのが嫌だなと思ったので断っていたのですが、最終的には熱意に押されて取材を受けました(笑)この20年でニッチな業界だった古着が、大型店を含めて出店が進み、またCtoCのフリマアプリのおかげで、マーケットサイズがすごく大きくなっています。若い子はもう生まれたときからリサイクルの環境があったから抵抗感はほとんどないと思いますね。

ドンドンダウンが広まる一番大きなきっかけとなったのは、『ガイアの夜明け』に出してもらい、そこからいろんなメディアにたくさん取り上げてもらえるようになったことです。紳士服のコナカさんの系列の会社が加盟してくれたり、そこからお店がワッと広がっていきました。最悪な思い出と言えば、7年前のハンジローの買収ですかね(笑)反省点は、お互い違う企業文化が本当の意味で一つになるという難しさを知らなかったことですね。でも、なんとかやっていけてます(笑)

ここ5年ぐらいはインバウンドの影響が大きいです。渋谷の店舗でいうとお客の半分を外国人が占め、欧米人が半分で東アジア地域がそれに続きます。今は彼らがマーケットを広げてくれていて、さらに今後はSDGsなどの社会意識の変化でもっと大きくなると思います。

今の課題はブランド品以外売れないということです。でも、結局のところファッションのマーケット全体でブランド物持っている人なんて本当に上の10パーセントいるかいないかというところです。それ以下のところをどうやって解決しましょうかというのが業界全体の課題だと思います。それをいまだ見出している企業はないし、それを見出すことができれば面白いでしょうね。


会社概要
本 社 岩手県盛岡市
創 業 1991年
事業内容 古着店チェーン「ドンドンダウンオンウェンズデイ」を国内とカンボジアで展開

第481号(2020/2/10発行)12-13面

Page top
閉じる