ワンダーコーポレーション、「買取鑑定会」を新規顧客開拓に繋げる
2020年03月14日
『ワンダーコーポレーション(茨城県土浦市)』運営の「ワンダーレックス」で買取鑑定会が順調だ。新規顧客の開拓につなげ、高単価商材の買取に効果を上げている。
新規層の不用品持込をねらう
同社の買取鑑定会は、開催1ヵ月前から投げ込みチラシや地域新聞で告知を行い、週末を中心に商材ごとの鑑定会を行っている。昨年の決算資料によると会社全体で四半期ごとに70回ほど開催し、3000名ほどを動員している。
ワンダーレックスつくば店でジュエリー買取鑑定会を担当するバイヤーの平元良樹氏は、「鑑定会当日は相場に詳しいスタッフを派遣し査定する。普段来店しない方にご来店いただいており、50代以上を中心に、石の大きいジュエリーや貴金属を女性から、バブル期の喜平や印台を男性からお持ち込み頂いている」と話す。来客の半数ほどは査定額を知るためだけに足を運ぶようだが、「複数の品をまとめて持ち込み、『親戚と相談して再来店します』と言ってくださる方もいる」と効果を認める。2月21〜24日にかけ開催された催事では、1回で数十万円規模の買取にも成功した。
ジュエリー買取鑑定会担当 平元良樹氏
また、スポーツ用品や楽器の鑑定会では、より新規層の来店につながっているようで、男性客を中心に3ヵ月かけて買取る楽器の量を3日で集められた事もあったという。
同社は上記の鑑定会や不採算店舗の清算に伴い、事業収益が改善の途上にある。買取鑑定会で集めた商材等を販売する専門店の出店も、商業施設内を中心に増やす。
第483号(2020/3/10発行)4面