Swandive、ビジネス書専門のサブスク 買取額を割引で還元
2020年03月15日
『Swandive(東京都中央区)』がテスト運用を続けていたビジネス本のサブスク「shelff」(以下、シェルフ)が本格始動する。2月からビジネス本の買取を行っており、買取額は月額料金から割り引く。
シェルフは、中古のビジネス本を月に3冊3500円で会員に配布するサブスクリプションサービス。会員は300冊の在庫から読みたい本をウィッシュリストに登録し、ウィッシュリストの中から月2冊と、ランダムで1冊の計3冊が届く。
返却は不要だが、配布と並行して宅配買取を行う。買取金額はそのまま利用代金の割引に充てる仕組みで、10冊で1000円の割引を行う。書籍情報が登録されていれば、シェルフから購入した本である必要はない。在庫確保と、本の新たな流通サイクルを生み出したい考えだ。
「多くの人に、本から得る学びの機会を提供したかった」と話すのは吉村恭輔社長。19年6月に開始した試験運用段階では、読書家を中心に30人ほどが登録した。「これまで広告なしで、出たり入ったり、会員数は安定した推移だった」と吉村社長は振り返る。「家に本が溜まってしまう悩みと、本を買う失敗を減らすことができるサービス。普段読書しない人にも先人の残した知識を本から得てほしい」。今後は広告宣伝を開始し、利用者の拡大を目指す。
吉村恭輔社長
第483号(2020/3/10発行)4面