吉永建設が不要品回収 出張整理サービスの一環で
2020年04月30日
大阪・北摂に分譲住宅を展開する『吉永建設(兵庫県川西市)』がこのほど、整理収納の出張サービスの一環で不要品回収や遺品・生前整理を始めた。地域密着を重視する同社は子育て・シニア世代が集まり整理収納を学べる講習会を定期開催しており、受講者から出張を望む声を集めていた。
同社が昨年1月より川西市で運営している「多田カルチャーセンター」では、「整理収納講習」や「100均DIY講習」などを有料で開講するほか、1日で整理収納アドバイザーなどの資格を取得できる講習を催してきた。これまで女性中心に延べ200人近くが受講する中、「当初想定していなかった高齢者の参加が多かった」(マーケティング部 梅原伸展マネージャー)。終活に絡んで自宅整理の着手を目的とした受講者の数が際立っていたという。
出張サービスでは、受講するだけでは上手く整理ができずにいる人や、受講経験のない新規も受け付けている。状況に応じて、整理収納、遺品整理のアドバイザーや買取業者を連れて訪問する。吉永建設では定期的にチャリティーバザーを開催するなど販路を持っており、出張先の個人宅で無料回収した雑貨や家財などの不要品はバザーに回していく。
出張して回収した不要品はバザーに出品する
同社は地域密着型の講習事業を通じて、受講者から新築住宅の契約・紹介につなげている。また、空き家の再生事業にも携わる中で、整理収納を通じた残置物問題の解消を図ることで中古住宅流通の活性も目指す。
第486号(2020/4/25発行)5面