コロナ下の店頭買取、予約制が増加
2020年06月21日
「お客様に安心してもらえる」
新型コロナウイルス感染症専門家会議での提言を踏まえ、厚生労働省が公表した「新しい生活様式」の中に「予約制を利用してゆったりと」が含まれた。緊急事態宣言が解かれるも、変わらず感染リスクに戦々恐々としながら接客にあたっているリユース事業者も少なくない。接客の時間短縮や円滑化が求められる中、店頭買取に予約制を導入する店舗が出てきている。
店頭買取の来店予約が進んでいる
中古カー用品店チェーンを展開するアップガレージ(神奈川県横浜市)では、3年前に導入を始めた店頭買取予約サービスが、コロナ下で重要な役割を果たし始めている。今年5月の予約利用件数は昨年比の倍増。
元々は大型店でも買取カウンターが1〜2枠に限られ、1店で1日30〜40組の利用客が訪れる店舗もある中、混み合ってすぐに案内できないこともあった。だが今は、「お客様をお待たせしないことで、ご安心につながっている」(広報 岩城由悟氏)という。
ユーザーはネットから専用ページにアクセスし、店舗を指定し30分単位で区切られた時間帯から空き枠を選んだ後、売却したいパーツの情報を打ち込むと自動で見積もってもらえる。予めデータをお客と店側が共有しあうことで、店頭での対面時間を縮小できるわけだ。
一般的な生活用品を扱うリユース店やブランド品等の買取店では、予約導入は進んでいるのか。
第489号(2020/6/10発行)13面