メディエイター、販売台数150%増≪2月~5月≫
2020年06月22日
テレワーク・遠隔授業ニーズで
コロナ下でテレワークやリモート授業が導入され、パソコンが家庭の中で1人1台必要になってきた。中古パソコンの需要は伸びているのだろか。「中古パソコン市場」の全国展開や通販などを手掛けるメディエイター(福岡県福岡市)の黒木英隆社長に現状を訊いた。
黒木英隆社長
――コロナ下で販売台数は伸びていますか。
2020年1月14日にWindows7のサポートが終了した関係で、昨年4月から一昨年比130%増できていましたが、今年2月から5月は昨年比150%増になりました。
――テレワークや遠隔授業で需要が急増したのですか。
その通りです。ZOOMやTeamsなどのウェブ会議をやる人は議事録を書かなければなりません。リモート授業でも作業や演習があるので、キーボードのあるパソコンでなければ対応できないのです。
――新品・中古の割合は。
通常は新品2割、中古8割だったものが、新品1割、中古9割になりました。コロナの影響で中国・深圳の部品工場が停止し、新品が品薄になった為です。
――中古パソコンの売れ筋の価格帯は。
2万円台から3万円台の商品です。「必要急務」なので、出来るだけ価格を抑えたいというお客様が多いですね。
――レンタルも伸びていますか。
昨年比3倍に伸びています。
――テレワークにはネット環境が必要ですが、お客様からの相談は増えましたか。
増えましたね。コールセンターのスタッフを増員し、購入後のサポートに力を入れています。自粛要請をかいくぐって実店舗に質問に来られる方も少なくありませんでした。
――withコロナ時代のビジネスをどう展開されていかれますか。
ここ数年は多くの人の大幅な収入減が予想されます。今後は生き残るために感度が上がり、本質のみを追求する時代になるでしょう。当社は「お金はありがとうの引換券」を経営理念としていますので、その感度に応える「報恩」のビジネスを本気で展開していきたいですね。
具体的にはパソコンを徹底的に使い切るサポートやアップグレード対応、中小企業のRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)導入支援などをしていきます。実店舗では地域密着を徹底し、コンサルティングにより力を入れていくつもりです。
第489号(2020/6/10発行)15面