定価1,800万円 大塚家具扱いの七尺タンス
2020年06月24日
この店で一番高いモノはこれだ!コロナ特番 Vol.10
ラフジュ工房
(茨城県常陸太田市)
大塚家具扱いの七尺タンス
定価1,800万円の超極上品
様々な業態のリユース店を訪問し、その時点で店頭に並ぶ一番高い商品を紹介するこのコーナー。今回は茨城県常陸太田市のラフジュ工房。店頭で一番高い物はIDC大塚家具が扱った松創製大道具タンスです。同店の新型コロナウィルス感染防止策についても取り上げます。
IDC大塚家具 松創 七尺 総欅(ケヤキ)材漆塗り 大道具タンス 在庫未使用品 高さ:1950mm 幅:2100mm 奥行:535mm
ラフジュ工房(茨城県常陸太田市)は店舗・倉庫・展示場・リペア工房が一体となったアンティーク家具ショップだ。ネット通販がメインで、月平均400〜500点販売する。実店舗は完全予約制のため、緊急事態宣言下でも休業せずにすんだ。平均単価は12万円前後と手頃な商品も多く、首都圏在住の40代以降のお客が大半を占める。
そんな同店の一番高い物は、IDC大塚家具で取り扱っていた老舗家具メーカー松創製の七尺タンスだ。人間国宝、木漆芸家「黒田辰秋」の作品を彷彿とさせるデザインで総欅(ケヤキ)材製。定価1,800万円(税込)の在庫未使用品を846万円(税込)で販売している。
「実は私が15年位前に一目惚れしたタンスなのです。再会したのは運命のイタズラかと思い、売れないリスクを覚悟で仕入れました」と語るのは代表兼店長の岩間守氏。
実店舗の見学は完全予約制
同店は倉庫に3万点以上の在庫があり、ほとんどの商品は最短で発送できるように梱包した状態で保管されている。店舗の見学を完全予約制にするのは、お客が見たい商品の梱包を事前に解いておく必要があるからだ。
完全予約制の実店舗
「予約は月平均15組程度です。当店ではウェブに掲載する写真を充実させ、寸法も個々の引き出しまで測って載せています。リペアで寸法やデザインの変更にも対応するなど、通販でも安心してご購入頂ける工夫をしています」と岩間氏。
見学者には社員が一人付いて接客にあたる
新型コロナウイルス対策としては、希望者限定で、
1.出荷前の次亜塩素酸消毒液による殺菌
2.エアパッキンでの梱包
3.除菌グッズ一式のプレゼント
をいち早く導入している。
家具は次亜塩素酸消毒液を含ませて絞った布で拭き上げ、「エアパッキン」で梱包している
実店舗以上に安心して購入できるネットショップを作りたい
サラリーマン時代、ネットで購入したアンティーク家具がボロボロで返品不可だった体験を契機に、「実店舗以上に安心してアンティーク家具が購入できるネットショップを作りたい」と27歳で起業。15年で従業員30名の日本最大級のショップに育て上げた。買い付けには古美術品や骨董品にも精通する兄の幸夫氏があたっている。同店の強みは、200坪の工房を有し、アンティーク家具を修復したり、現代のライフスタイルや顧客の要望に沿って作り変える「リペア」が出来ることだ。
代表兼店長 岩間守氏
第489号(2020/6/10発行)19面