創造的オフィス提案でフルテレワークに歯止め
年商107億円で3割をリユースで構成する中古オフィス家具最大手のオフィスバスターズ(東京都中央区)。コロナ下では、オフィス縮小で法人向け家具の市場衰退が危ぶまれている。 天野太郎会長は、テレワークでのコミュニケーション形成の脆弱さはリアル空間があってこそカバーできるという。週1〜2日のテレワーク導入を前提としつつ、創造性機能を失わせない空間を提案し策をとる。
オフィスバスターズ 天野 太郎 会長
大企業の縮小は秋口か「市場規模半減するかも」
――コロナ下の今、中古オフィス家具業界はどんな状況か。
天野 当社の4〜6月で言いますと、買取りも販売も2〜3割ほどダウン。緊急事態宣言もあり今後どうなるか分からない中、オフィス移転や縮小のために工事する企業は少なかったです。18、19、20年と新築ビルの竣工が増え、延べ床面積も最高レベルに上がりピークを迎えていました。新築ビルに大企業が入れば、空いたところに中小企業が入るというように移転がたくさん起こるはずだった。こういった話がストップとなり、むしろ買取りは減っていたんです。
――てっきり、廃業や移転で買取りが増えているのかと。
第492号(2020/7/25発行)9面