アプレ、節税対策に金の分割サービス提供開始
2020年09月08日
金の個人向け販売 地金や喜平など
地金商大手のアプレ(東京都台東区)は7月中旬より、金の個人向け販売を始めた。現在EC上でゴールドバー(地金)やアクセサリーの「喜平」を販売しており、ラインナップ拡充を目指す。
小売参入の背景には、買取価格の競争が激しい地金商同士の差別化が難しくなり、自社ブランドのアクセサリーを広めることで他社との差別化や新たな収益確保をしたい考えがある。
また同社では金の分割サービスを提供開始した。分割にすることで、譲渡所得や相続税といった税金の控除内とすることが可能だ。貴金属事業部査定課の鈴木栄子氏は「売却希望の一般のお客様などからも多くお問合せいただいております」と話しており、金相場の上昇もあいまって、消費者にとって節税対策としてのニーズがあると見られる。
また自社ブランドのゴールドバーを売り、他社ブランドの製品よりも高価で買取することで、消費者向けの流通量増加と知名度向上を図り、総合ゴールドカンパニーへの脱皮を行いたい考えだ。
第495号(2020/9/10発行)5面