Handle、ネット通販で高額商品を売るノウハウ
2020年10月16日
ネット通販で高額商品を売るノウハウ
アンティーク家具 Handle(福井県福井市)
販売件数 年2000件
新型コロナウイルス感染症の拡大でネット通販に力を入れる企業が増えている。だが、通販での高額商品購入をためらう消費者は少なくない。アンティーク家具の専門ショップHandle(ハンドル・運営:水野商品館【福井県福井市】)は2007年に通販サイトをオープン以来、雑貨を含めて26万点以上を通販で販売してきた。高額な家具を非対面で売るノウハウをオーナーの水野友紀子氏に語ってもらった。
HPには毎日更新される「今日のスタイリング」(囲み)や「お客様の声」、おしゃれな部屋作りを紹介する「ハンドルTV」など雑誌1冊分以上の情報が掲載されている
海外で買い付け中の水野友紀子氏。2ヵ月に1度、イギリスとフランスでアンティーク家具を自ら仕入れている
ポイント1
圧倒的な在庫数と職人の高い技術力
現在、北海道から沖縄までお客がおり、リピーターも増えている理由の一つは常時6000点という圧倒的な品揃えだ。2ヵ月に1度、イギリス・フランスから1900年代前半のアンティーク家具を中心に仕入れている。東京のあるお客から「店舗を何軒も回ったけど、欲しいものがなかったのに、ここには何でもある」と言われたという。
もう一つの強みは、運営元が明治36年創業という老舗家具店のため、高い技術力を持つ職人がいることだ。アンティーク家具は仕入れた物がそのまま使えるわけではない。専門の職人が家具を一つ一つ手作業で修復し、綺麗にした物だけをお客に提供することで、「使えなければ意味がない」というポリシーを貫いている。
第497号(2020/10/10発行)10面