家電や雑貨、日用品等の滞留在庫品を専門に扱うネットオークション「ストックオークション(通称:Sオク)」が注目を集めている。昨年2月から始まったばかりだが、今年に入り売買の会員数が急増し600社を超えた。滞留在庫を匿名で売却したいメーカーや流通業者が出品、状態が良く売りやすい商品が格安で仕入れられると古物商や個人事業主も参戦している。
古物商ら550社が仕入れに活用
雑貨や家電、おもちゃなどの過剰在庫品が出品されている
Sオクは、メーカー等の過剰在庫品が出品され、買い手は格安で仕入れることができるオンライン上のプラットフォームだ。2020年2月にβ版をリリースし、同年6月に正式スタートした。家電や雑貨、日用品やおもちゃ、アパレルなどが多数出品されている。
出品アイテム数は約500程度だが、古物とは異なり新品在庫が出品されるため、同一商品が数十個から1万個程度出品される。箱潰れ品の出品は可能だが、返品物はNGとしている。
同一商品を、欲しい数だけ買える
買い手では古物商を始め通販会社や小売業、卸売業など550社が参加。その内の34%は個人事業主と言う。古物と異なり同一商品が複数個出品されており、買い手は欲しい数量だけ入札価格とともに入力。売り手が承諾すれば取引は成立する。
第514号(2021/6/25発行)20面