緊迫するアフガニスタン情勢、古物にも影響
2021年09月15日
アフガニスタン(アフガン)情勢の変化がニュース欄を騒がす日々が続く。中東・南アジア向け輸出を行う日本企業も影響を受けているようだ。古物のコンテナ輸出を手掛ける各社に9月1日時点の最新動向を聞いた。
アフガン緊迫で古物でも変化
布団需要上昇も輸出ままならず
中東付近の衛生写真(Google Earthより)
外務省によると、26日夕刻には100名以上が死亡する爆破テロが国際空港付近で発生。また自衛隊が現地空港に向かうも、アフガン人らの救出を十分に遂行できなかった。
布団の問合わせ増
こうした情勢から中東・南アジアで事業を行う日本企業にも影響が出た。パキスタンは元々リユース文化が根付いており、日本からの古物輸出は盛んだ。アフガンへの中継貿易も度々行われているようだ。
「パキスタンから、羽毛布団や毛布の問い合わせが3倍に増えた」と話すのは、古物・故繊維などの輸出を手掛けるコンシェルジュ(東京都港区)小嶋卓二社長だ。週1程度の問合せが6月以降週3ペースに。内戦によって野戦病院や難民による布団のニーズが発生しているとの情報も流れており、リユース布団として使われる動きがあるのではと指摘する。
第519号(2021/9/10発行)7面