バーチャルユーチューバー(以下Vチューバー)の人気が国内外で広がって久しい。関連グッズも数多く販売され、一部は越境ECやリユース市場にも流入。その取引量が21年に大きく伸びた。なぜ今、Vチューバーキャラクターのグッズが売れているのだろうか。
「Vチューバー」グッズなぜ人気?
越境販売、19倍に増加
ケイ・ブックスでもVTuber取り扱いを強化
ビーノス(東京都品川区)が昨年11月に発表した「越境EC世界ヒットランキング2021」にて、Vチューバー関連の取引きが20年1-9月比で19倍に成長した(新品含む)。Tシャツやキーホルダー等のグッズを中心に、希少性の高い商品が米国若年男性を中心に売れている。
二次流通でも取引きは活発だ。ケイ・ブックス(東京都豊島区)は昨年比でVチューバー関連のグッズ成長が続く。「売上は10倍くらい」と経営戦略室の泉毅部長は言う。
架空のユーチューバー2次と3次のいいとこ取り
Vチューバーは、アバターを用いてオンライン上で活動する人物を指す。実際の動作や表情を取り込む技術を活用し、仮想空間上でアバターを動かすことで、架空のキャラに個性や人間味を感じられることから、17年ごろから人気を獲得。近年では芸能事務所のような団体も現れ、グッズの発売が相次ぐ。
第529号(2022/2/10発行)11面