様々な業態のリユース店を訪問し、その時点で一番高い商品を紹介するこのコーナー。今回は東京都台東区の幻想美術・幻想文学などを扱う古書ドリス。店で一番高い商品は、銅版画家アルフォンス・イノウエの挿画が入った翻訳本『黄昏のウィーン』です。
人気銅版画家の挿絵冊子付き
箱付・限定120部の特装本
古書ドリス(東京都台東区)
古書ドリス(東京都台東区)は幻想美術・幻想小説、エロティシズム、球体関節人形、魔術、ゴシックカルチャーなど、異端とされる分野の古本を中心に、約5000冊を揃える古書店だ。
「当店は、お客様にとって、妖しく幻想的な世界へと案内する篝火のような古本屋でありたいと思っています」と喜多義治店主は語る。
そんな同店で一番高いモノは、2000年に奢霸都館(サバト館)から発行されたジャン・カスー著・生田耕作訳の『黄昏のウィーン』、価格は25万円(税込)だ。
『黄昏のウィーン』特装本は箱付、総革装だ
第537号(2022/6/10発行)27面