トレカの「保有権」を売買

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トレカの「保有権」を売買

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市場が拡大するトレーディングカード業界で、保有する権利を売買するサービスが増えている。相場の変動が大きい中、売買を円滑にし、取引のトラブルを抑える。また、保有権を小口化して売出し、複数人で共同保有。その権利だけを売買するサービスもある。この領域は既に絵画や車などで進んでおり、実物資産へ投資する動きが活発になりそうだ。

小口化し共同で保有する動きも

購入と発送を分離
取引を円滑に

トレカの「保有権」を売買 「マギボールト」では購入直後に所有権をユーザーへ移行する「マギボールト」では購入直後に所有権をユーザーへ移行する

トレカ専門のフリマアプリ「magi」を運営するジラフ(東京都中野区)は2月24日、同アプリ内で所有権の取引ができる「magi VAULT(マギボールト)」を開始した。

ここには、運営者が検品・保管する商品だけ出品される。これを購入すると、購入者に所有権だけが移転し、商品の発送有無は購入者が選ぶ。商品は引き続き運営側が保管・管理。購入者は、運営者に再度出品を依頼したり、別途送料を払えば配送の依頼もできる。

ターゲットは複数枚のトレカを買い集めるコレクターだ。例えば1枚目を自宅で飾り、2枚目以降を保管するといった場合、所有権だけの取引の方が手間やリスクを削減できる。

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第555号(2023/03/10発行)28面

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