漫画・雑誌卸の春うららかな書房、レンタル注力 コロナで事業拡大

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漫画・雑誌卸の春うららかな書房、レンタル注力 コロナで事業拡大

2023年04月26日

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漫画喫茶を中心に古書も含めた漫画・雑誌の卸売りを展開する春うららかな書房(東京都中央区)は、タブレット端末やコミックなどのレンタル事業に注力している。コロナを機に漫画喫茶との取引が減退し、従来から手掛けていたレンタル領域へ事業拡大を推し進めた形だ。加えて総合リユースの業態も開始している。

春うららかな書房 道下昌亮社長道下昌亮社長

同社は漫画喫茶への漫画・雑誌卸売事業で全国的に高いシェアを占めており、年間で約100万冊を販売し、うち10%は古書にあたる。今年度からはレンタル事業と総合リサイクル(リユース)事業にも本腰を入れる。全事業を合わせた年商は約26億円。レンタルでは、美容室向けに電子書籍読み放題のタブレット端末の貸出しや、温泉施設などに向けたコミックの貸出しなどを展開。美容室とは約5000店舗と取引しており、タブレット端末は現時点で計1万5000台以上レンタルしている。このほか「AQレント」というレンタルサイトではベビー用品・生活&キッチン家電などの専門商材も取り扱っている。テレワーク用のワークブースの貸出しもすでに行っており、さらに今後はオフィス家具全般にも領域を広げて提案を考えている。「漫画喫茶の現状を考えると、漫画・雑誌卸にはあまり成長を期待できない。ニッチに特化したレンタルサービスに移行することで成長を目指す」と道下昌亮社長。ゆくゆくはレンタル事業だけで全売上の半分を占めたい考えだ。

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第558号(2023/04/25発行)6面

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