ダブストアサウンドインク、中古音楽メディアのECサイト
2023年08月24日
ダブストアサウンドインク(東京都新宿区)は、84万枚の中古音楽メディアを掲載する通販サイト「レコードシティ」を運営する。音楽レーベルやレコードのプレス代行など幅広く音楽事業を手掛けている中、年商8億円の約7割をリユース事業が占めるという。
84万枚掲載、海外から購入も
半数が海外からの購入
自社ECでは日本語だけではなく、英語・スペイン語・中国語の表示も
リユース事業は現在店舗での販売を行わず、ECに特化している。音楽ジャンルを問わないのが売りで、邦楽全般やロック、ポップやジャズ、ダンスミュージックやクラシックなどと幅広い。品数の65%はレコードだが、CDやDVDも揃う。ヤフオク!やアマゾンにも出品しているが、リユース売上高の60%は自社EC経由だ。
商品の平均単価は1000円だが、客単価はそれを大きく上回る1万円台だ。マニアックなアーティストや、1つのジャンルでも様々な商品が購入できると、まとめ買いするケースが多い。自社ECで国内発送の場合送料は420円になるが、1万円以上の購入で無料になる。
海外への配送にも対応しているため、購入者の半数は外国人だ。海外配送は枚数ではなく、一定の重量単位で送料が変わる。国や発送方法により送料は異なるが、アメリカで国際宅配サービス「DHL」を希望する場合、送料は1キロまでで2927円だ。購入はヨーロッパやアメリカからが多いが、シンガポールや香港、インドネシアなどアジアからの注文も見られる。海外では80年代のシティポップを中心に邦楽が人気だが、「ばらつく印象です」と家永直樹社長は話す。
第566号(2023/08/25発行)16面