質屋の店主とお客との触れ合いを不定期でご紹介するこのコーナー。今回は外国人女性から携帯を質種として預かったものの、その携帯に母国の母親から電話がかかるというエピソードをお伝えします。
河田質店
スマホ2台持ち多い
東南アジア系女性客
店舗は歓楽街の伊勢佐木町にある
河田質店(神奈川県横浜市)は歓楽街の伊勢佐木町近くにあり、飲食店などに勤務する外国人が多いことから、外国人客の割合が3割を超えている。その中でリピートしてくれるお客の8割は東南アジア系の女性だ。
「外国人といっても、女性の場合は日本人の男性と結婚している方が多いので、苗字は金子さんなどの日本名なのです。ですから我々もお客様のことは、日本名でお呼びしています」と倉内正行社長は語る。
東南アジア系の女性客はスマホを2台持ちする人が多い。1台は本国の家族や友人などと連絡を取るため、もう1台は日本で仕事やプライベートに使うためだ。コロナ禍前まで、本国用の携帯を質草にする人が少なくなかった。
第574号(2023/12/25発行)23面