トレカ「ワンピースカード」が絶好調だ。ファンの間では「ワンピカード」等と呼ばれ、トレカファンのみならず、これまでトレカを遊ばなかった原作ファンらが新たにトレカに手を伸ばしている。
「2年でここまで...」
勢いはポケカ超え
対戦ではワンピース作品に登場するキャラを戦わせる。シンプルだが駆け引きが楽しめる
ワンピースカードは22年7⽉よりバンダイが手掛けるトレカだ。「週刊少年ジャンプ」で1997年から連載の続く人気マンガを原作としており、各キャラクターや名場面を題材としたトレカでは、手軽に戦略的な対戦が楽しめる。
同作品を手掛けるバンダイナムコHDは、同社の24年3月期第3四半期決算においてワンピースカードなどが好調と発表している。24年3月期の国内トイホビーセグメントにおける「ワンピース」商材で約580億円の売上を見込む。これにはフィギュア等も含まれるが、トレカ発売前の21年3月期の「ワンピース」セグメントの売上は約71億円、22年3月期は約100億円であることから、ワンピースカードの牽引効果は大きい。
こうした流れを受け、ワンピースカードの二次流通も活発化している。新品・中古トレカ店「カードボックス」直営9店・支援店約120店を手掛けるネクスト・ワン（三重県名張市）専務取締役の東弘史氏は「中古に限れば、ポケモンカードを抑えて、直営店の週間販売金額トップになることもこの1～2ヵ月で増えた」と話す。「誕生から2年弱のトレカがここまで人気を博すことは珍しい」。
第579号(2024/03/10発行)11面
