オンライン古物市場「モノバンク ワールドワイドオークション」を運営する、ものばんく(山口県下関市)。オークション事業のほか、質及び買取事業を手掛ける。近年はITを活用した事業展開によって会員数を伸長し、主軸のBtoBネットオークションでは毎年20%以上の成長率を上げている。同社の吉田悟社長に、リユース市場の今と中小リユース企業が目指すべき道筋を聞いた。
円安で錯覚する
商品相場の上昇
ものばんく 吉田悟社長
──オークション事業は好調に推移しているそうですね。近況はいかがですか。
吉田 コロナ禍を機に、完全オンラインでのオークション開催に舵を切りました。結果的に新規ユーザー数が増え、現在では国内会員が2330社、海外会員は150社ほど(4月23日時点)。コロナ以前と比べると3倍程度増加しています。出品点数も増え、市場全体では約2万5000点の商品を取り扱っています。近年は中国や香港、アメリカからの海外バイヤーも多く、在日の外国人バイヤーも含めると月の出来高約20億円の10%を占めるようになっています。これを中期的に30%まで引き上げようとしており、社内で英語対応できるように言語の学習を進めています。
──近年のリユース市場をどう見ていますか
第583号(2024/05/10発行)18面