三洋堂書店、古本ECに意欲
2017年01月13日
アライアンスで早期立上げ目指す
愛知・岐阜・三重を中心に新刊書店を直営で80店強展開する三洋堂ホールディングス(愛知県名古屋市)が、古本販売・買取のECサイトを作る構想があると本紙取材で明らかにした。
各店で買取りを訴求している
古本ECの構築に向け、同社はEC展開に強い企業とのアライアンスを検討。「できるだけ早期の立ち上げを目指している」(吉田真之氏)と話す。
同社の今期連結売上高は220億円の見込みだ。新本・雑誌・パッケージメディア・文具等を販売する傍ら、古本を成長部門と位置付けて注力。今期は古本事業で6億5000万円、前期比17%増を計画している。同事業は2008年10月から行っている。
同社が古本ECを立ち上げる狙いは大きく2つある。1つは商圏の拡大だ。同社は直営約50店に10〜50坪の古本売り場を設けて展開し、「東海3県中心に、古本も楽しめる店として知名度を獲得している」(吉田氏)と言う。次のフェーズとして、近隣に店舗がなく来店できない客層の取込みを図る。
新刊書店の内部で古本売り場を展開
407号(2017/01/10発行)6面