山口伊三郎家具がリユース新事業 毎週値下げで代行販売

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山口伊三郎家具がリユース新事業 毎週値下げで代行販売

2019年05月30日

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創業160年で老舗家具店の山口伊三郎家具(福井県福井市)が、中古家具の代行販売を始めた。個人から預かった不要の家具を4月より店舗で販売。一定ルール下で毎週値下げも行う。買換えを促しつつ、縮小する新品家具市場に向けた対策として事業成長を図る。

4A-1.jpg▲1フロア500坪、5階建てのビルに店を構える

Re136(リ・イサブロウ)のサービス名で、個人から家具の出品を受付け、店頭再販する。売れた際、価格の6割を代行費として徴収する。最初の価格設定は出品者が決めるが、同社が価格設定の相談にも応じる。販売期間は5週以内。最初の1週が経過後、直近の土曜日に売値は3割オフとなり、以降の割引幅は1割ずつ拡大。最大で6割オフとなる。

「サービス開始から80点を取り扱い、1ヵ月半で70万円ほどを販売。2〜3週目で売れるケースが多いです」(山口浩二社長)

婚礼家具を購入しない世帯や、戸建てを持たず集合住宅で生活する世帯の増加で、新品家具市場は「20年前と比べ3分の1程度まで落ちた」(同社長) という。また、家具を廃棄するにも有料なことから、フリマアプリなどでCtoC販売を検討する人もいる。しかし物流コストの観点から、「家具の個人間取引を敬遠する層は多い」(同社長) と見ている。同社としては「リユース店の買取額よりも老舗家具店というブランドを活かした高い販売力」(同社長)を強みに、サービスの成長を図る。

同社は家具店を1店運営し、5階建のビル1棟で展開。1フロアあたりの広さは500坪。主にカリモク、フランスベッドなど国産ブランドを中心に取り扱っている。

第464号(2019/05/25発行)4面

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