しましまブックスグループ、大学院生古本全品2割引 博士課程に進む学生を応援
2019年06月13日
「博士後期課程が修了するのは年齢にして28歳。その年齢で、社会経験がほぼない人を採用したいと思う企業は決して多くない。しかしそれでは、文系の大学院に進もうと考える学生は少なくなってしまう。さらには日本が研究者の育たない国になってしまう」
古本の通信販売と出張買取を行う、しましまブックスグループ(神奈川県横浜市)は4月10日より、大学院生に限り通信販売を2割引で利用できるサービスを開始した。
当企画の背景には、『文系の博士課程「進むと破滅」』という見出しのニュースを取締役会長・島原亮氏が知ったことがきっかけ。博士課程を出たものの就職先が見つからず、経済的な苦しみから自死を選択したある学生のニュースだ。島原氏自身も博士後期課程を目指していたが、就職の難しさを考慮し、別の道を選択している。
第465号(2019/06/10発行)3面