三好不動産、単身入居者向けに中古家電販売及びレンタルサービス開始
2019年10月25日
年商47億円で、不動産管理や仲介を行う三好不動産(福岡県福岡市)が、リユース事業に参入した。10月より、単身入居者に中古家電の販売とレンタルのサービスを開始。仕入れや配送などは、ジャック引越センターと提携し行う。今後は不用品買取や遺品整理、リユース店事業なども計画。
三好不動産が中古家電の販売とレンタルを開始
同社は現在、九州と関東に3万4000戸超の物件を管理。うち単身向け物件で、入居者に冷蔵庫・洗濯機・電子レンジのセットを2万7000円〜で中古販売するほか、月額3000円〜で貸し出しもする。学生や新社会人など、比較的短期住まいで、安価で手頃に家財を揃えたい人向けに訴求する。
現在同社が管理する物件の入居率は「約95%と、比較的高い水準にある」(Reミッション事業室吉永匡孝室長)というが、物件オーナーにとっては、家電付き物件として入居者を募れるため、空室対策にもつなげられる。
中古販売とレンタルを合計した初年度売上目標は1500万円。取引数では販売420件、レンタル100件を目指す。
吉永室長によると、ジャック引越センターは地元福岡を地盤に引越業を展開するほか、既に単独でリユース事業も手掛けてきた。引越時に引き上げた不用の家財を、古物市場で売却するなどしていたという。今回三好不動産との提携による入居者向けの中古家電販売とレンタルについては、倉庫保管・設置・修理・入替えなどもジャック引越センターが担う。
三好不動産では、このほど古物商許可証を取得。「リユース生活」の名称でサービスを立ち上げており、今後リユース領域の事業拡大を図る。
第474号(2019/10/25発行)1面