チャージスポット、モバイルバッテリーシェアリングサービス規模拡大
2020年01月06日
「シェアでいこう」
~経済を変える!?最新シェアリングエコノミー動向~
モバイルバッテリーのシェア
1.5万カ所設置目指す
ChargeSPOTを運営するINFORICH(インフォリッチ、東京都渋谷区)が勢いを見せている。18年4月に都内120カ所から開始したモバイルバッテリーのシェアリングサービスが規模を拡大し、19年11月時点で約8000カ所となった。
貸出手続きをするとバッテリーがポンと飛び出す
チャージスポットは、モバイルバッテリーをどこでも借りられて、どこでも返せるサービス。19年11月には日本郵便、ファミリーマート、タクシーの日本交通との提携を発表し、東京メトロとの連携も行う予定だ。利用者はスマホアプリまたはラインアプリ上で貸出可能な場所を検索し、バッテリースタンド上に貼付されているQRコードを読み取ると利用できる。返却も空きスロットがあるバッテリースタンドのどこでも返却できる。はじめ1時間が150円、48時間までは300円、最大1週間まで1050円。
設置場所増の要因として、設置無料に加え、店舗運営に様々なメリットがあると同社CSMOの梶桃郎氏は話す。「誘客でき、筐体は広告を流せるデジタルサイネージを兼ねている。企業CSR活動としても役立っている」。
CSMO 梶桃郎氏
災害による停電などの際は無償でバッテリーを貸し出す仕組みがあり、台風19号の際も夜間の充電ニーズに応えていたという。現在も稼働が見込める店舗であれば筐体の設置を行っており、デジタルサイネージには設置事業者の広告を表示することも可能。
同社は現在、国内と中国、香港、台湾、タイにて展開。目下19年末までに設置場所を1.5万カ所に拡大する予定。
第478号(2019/12/25発行)14面