ナオセル、ジャンク品専門のフリマ マニアから強い支持
2020年01月17日
ナオセル(東京都江東区)がユニークな試みを行っている。11月末より、壊れたもののみを出品できる「naoseru」というフリマサイトを開始。テスト段階にも関わらず、マニアからは期待の声が高まっている。
ナオセルは50円から出品可能で、手数料は大手フリマアプリに準じた1割。ただし出品可能なのはジャンク品のみだ。こうした独自のルールを敷くことで大手フリマアプリとの差別化を図っている。ジャンルは衣服、靴、カバン、スマホ、パソコン・タブレット、カメラ、車パーツ、アクセサリー。
ナオセルにはジャンク品が並ぶ
「メルカリで売れにくそうなものばかり集めた」と話す、同社の岸悟志社長は、大手家電メーカーからスマホ修理店を経てエンジニアとなった経歴を持つ。フリーランスをしながら約4ヵ月でナオセルを構築した。「ジャンク品の流通量は年間100億円。不用品の推定価値は約7兆円、リユース市場が2兆円ある中で、少なすぎると感じた」(岸氏)ことが開発のきっかけだ。
岸悟志社長
フリマアプリには明確な「ジャンク品」の定義がなく、トラブルが頻発している。同社はそこに目をつけ、様々な可能性を模索している。
ジャンク品収集を行うマニアからの反響は大きく、リリースから半月で「ナオセル」のPVは5000弱まで増加、SNSには期待の声が相次ぐ。今後はフリマと連動するサイトを複数開発予定だ。
第479号(2020/1/10発行)17面