マツリテクノロジーズ、民泊家具を回収 新型コロナで訪日客減 撤退続出
2020年04月29日
シェアハウス業者等に再販
民泊運営支援大手の『マツリテクノロジーズ(東京都豊島区)』は、民泊から撤退する事業者に向けた家具の出張回収を開始した。回収家具は民泊事業に新規参入する業者やシェアハウスのオーナー、個人などに販売を予定。
同社HPより
同社は15年より民泊事業者の運営支援を行い、現在約2000法人と取引がある。2月以降、訪日外国人の減少を受け、民泊からの運営撤退事業者が続出。1週間で30件ほどの問合せを受けたため、撤退支援を開始した。
「賃貸物件を民泊としている場合、退去まで1カ月程しか猶予がなく、まだ新しい家具をまとめて廃棄する事例が多々あった。そこで自社のノウハウを活かし、撤退の支援も開始した」(立ち上げ部 河田亜子部長)
流れは、まず同社スタッフが内見し、見積を行った後に回収。回収した家具は高田馬場にある倉庫で保管し、民泊参入者やシェアハウス事業者、個人向けに販売を予定する。回収費用はワンルームで2.5万円~。当初は一時的な施策として開始したが、今後もサービスを継続し、開業から撤退まで包括的に支援を行いたい考え。
エリアは都内から開始しており、順次全国へ拡大する。現在は約30部屋分の保管場所を確保しているが、今後全国の回収業者や倉庫業者と提携し、需要に応えたい考え。提携する事業者は、民泊物件からの不用品回収と保管を行い、販路が見つかるまでは保管料を得られる。
第486号(2020/4/25発行)4面