コロナ禍の今、アイドルグッズリユースへの影響
2020年11月22日
アイドルグッズのリユースは今
コロナの影響で、ジャニーズや坂道シリーズといったアイドルのイベントが中止となった。ライブは配信、アイドグルグッズは会場ではなくネット販売へと変化。アイドルグッズのリユースショップではどのような影響があったのか取材した。
店は客減るも、店作りで勝負
トリオ(冒険王書房)
AKIBAカルチャーズZONE店で一番取り扱い数が多いのが坂道シリーズで6割。次いでハロプロ2割、ジャニーズ1割、その他1割と続く。販売アイテムの7割が写真だ。面出しを重視した陳列をしている
「会場に行かなければ買えないというハードルがなくなったので、プレミア価格が全くなくなりましたね」。J-POPやアイドルの中古グッズを実店舗のみで販売する、トリオを運営する冒険王書房(埼玉県さいたま市)の社長・三田隆司さんはそう話す。
これまではコンサート会場で販売されていた限定グッズ。売り切れたものを購入しようと、中古市場では「最大瞬間風速」的にプレミア価格が付いていた。それが通販で容易に手に入るようになったことで価格が高騰しなくなった。さらに個人でフリマアプリに出品するケースが続出。「出品するタイミングはリユース業者よりも速い」(三田さん)。
トリオの店舗はいずれもコンサート会場に近いところにあり、コンサート前後には多くのファンが来店していた。しかし、コロナ禍で来店者数は半減。うちわやペンライトなどのコンサートグッズが売れなくなった。
第500号(2020/11/25発行)7面