コロナ禍による非対面需要の高まりが影響してか、「店員不在」のリユース店が続々と登場している。人を雇わなければ人件費を抑制でき、ローコスト運営となる。安価な商材を主とする店舗なら、収支が成り立つ可能性があり、新しい販売手法として注目が増していきそうだ。
出入りは「ゴジユウニ」家電販売、24時間営業
「ゴジユウニ」は24時間営業で、冷蔵庫、洗濯機、テレビ、電子レンジを販売。売り場は10坪。店内に映像を流し、決済の仕方等をキャラクターのロボットが案内する
横浜でリユース店を営むAKINAI(神奈川県横浜市)ではこのほど、東京・蒲田に無人の中古家電店「GO12(ゴジユウニ)」を出店した。1万1000円の冷蔵庫や洗濯機を10台以上ずつ置くなど、生活家電に特化。吉田藍無社長は、「大学が近いので単身の大学生などに利用していただければ。また、無人というサービスに注目してもらい、今まで中古品に触れることがなかった人にも、実際に触れて良さを知ってもらいたい」と話す。24時間営業で、決済は店内にあるタッチパネルから。広さは10坪。まずは月商90万円を目指す。
単身向けの家電は今、二次流通によく出回り、安く仕入れることができるという。「とにかくモノは多いので、既存店やネット以外に新しい販売の仕方を確立させたい。無人店が成功すれば、複数展開も考えている」と話す。
第515号(2021/7/10発行)24面