今回のテーマとして、改めてトレカのコレクションが流行る理由について考察していきたいと思います。
結論から言えば、改めて今流行している理由は、ポケモンカードがコンビニなどの手に取りやすい小売店で販売されており、Youtuberなどの発信も相まってトレカを集め始める人が市場に流れ込み続けていること、相場が安定しており、長期で高騰していくような資産性を持っていること、コレクションとして人と接することなく楽しめる趣味であること等が挙げられると思います。
「レアカード」がブームの火付け役に
歴史を紐解いていきましょう。トレカは元々対戦のためのアイテムとして販売が開始されましたが、発売され始めた当初から一定確率でカードが封入されている中身が不確実なパックという形式で販売されることがほとんどでした。その中にはキラカード・光るカードが存在しており、基本的には常に希少なカードの存在がありました。それらを狙ってパックをたくさん購入するわけです。しかし必ず手に入るわけでもないので、当時から高額なカードは1万円以上の値段で取引きされており、収集品としての認識はあったように思います。特に日本でシェアを占めるポケモンカード、遊戯王カードは限定配布のカードが多かったですし、遊戯王カードについては漫画の原作においても青眼の白龍(ブルーアイズホワイトドラゴン)というレアなカードの存在が世界観を作り出していました。
第529号(2022/2/10発行)6面