「トイズキング」のヤマト、山本雅之社長インタビュー

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「トイズキング」のヤマト、山本雅之社長インタビュー

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トイズキング・リアルクローズを運営するヤマト(愛知県名古屋市)は、ヤフオク!に特化した販売で中古売上44億円に達する中古ホビーの大手だ。現在新たにソフビ専門店を開店するなど前進を続ける。その力の源泉とも言える、山本雅之社長が独自に磨いたリユース経営のエッセンスを聞いた。

中古ホビー「ヤフオク!」販売で成長

売れ方2:6:2の黄金比
データを武器に次世代へ

ヤマト「トイズキング」 山本雅之社長
ヤマト「トイズキング」 山本 雅之社長

おもちゃ買取り「は?」ってレベル

── 御社はホビーの「トイズキング」、ブランドの「リアルクローズ」を運営されていますね。創業はいつですか。

山本 25年前ぐらいにトイズキングを始め、中古を始めたのは17年ほど前です。当時はおもちゃの買取りなんて「は?」ってレベルでしたが、勝算があったんです。おもちゃは日本発祥のものが多く、人気が根強い。新品はドンドン売れるけど、売りたい人は「ゴミ」という感覚。唯一そこにチャンスがぽっかり空いとったんです。当時ここまで行くとは、とても思っていませんでしたが。

── 買取チャネルは。

山本 うちのメインは出張買取です。店頭もありますけど、出張買取が6~7割です。店舗は維持費もかかるし、従業員は4~5人要る。だから地方に店舗はつくりませんでした。代わりに、サイト上で、「この県に1ヵ月間いますからお問い合わせください、県内どこでも出張行きます」と発信しています。

── 従業員の負担が大きそうですが。

山本 かわいそうなことに、せっかく出張してもコロナでおいしい店も酒もなく、ホテル暮らしです。けれど誰かが、「すごいモノを買い取った」「面白いものがあった」ってパパッと情報交換するんです。みんなで盛り上げて、楽しく仕事ができるようになっている。それに、お客さんから「来て」という問い合わせもある。そうすると出張買取に行くやつは一流のバイヤー。選ばれんやつは一流じゃない。だから選ばれるのをみんな待っとるんですよ。

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第529号(2022/2/10発行)9面

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