セカンドストリート楽器館アメリカ村店、初心者も入りやすい店づくり
2022年05月28日
ゲオHD子会社のセカンドストリート(愛知県名古屋市)による楽器専門店の2号店「セカンドストリート 楽器館アメリカ村店」が大阪にこのほど開店した。セカストの認知度と安心感を活かし、これまで敷居が高いとされてきた中古楽器店とは一線を画した、初心者でも入りやすい店づくりを志向している。
敷居の低い楽器専門店
来店誘う3つの工夫
入口にはエントリーモデルがずらり
競合との差別化要素はセカンドストリートのブランド力にある。全国的に知名度の高い屋号で出店することで、一般的にマニアックな世界とされる中古楽器業界にあっても、広い客層からの来店を見込めるという考えだ。
店には入りやすさを実現するディテールが主に3つある。1つが安価なギターを入口付近に揃えた点だ。5900円~手に入るエントリーモデルが、入ってすぐの両脇に並び、初心者層を呼び込む。1万円あれば、ギター演奏に必要な一式がまかなえる。「安いとはいえメンテナンスを経た、状態の良い商品ばかり。スタッフが定期的に磨いている」(木村真也店長)一方で奥には10万円台のヴィンテージモデルも置かれ、高いものでは20万円台のエフェクターもショーケースに収められている。2つ目が充実した試奏コーナーだ。同コーナーを計3ヵ所も用意し、お客はスタッフに一声かければそこで自由に楽器の試し弾きができる。1人当たり大体15~60分ほど弾いていくという。3つ目が立地。店は西心斎橋のアメリカ村という繁華街にあり、かつテナントの地下部はライブハウスということもあって、周辺では楽器を肩にかけた若者の姿が多数見受けられる。ライブの前後でバンドメンバーが演奏で使う楽器や付属品を買っていくケースも。「アメリカ村には音楽文化が根付いている」(同氏)
第536号(2022/5/25発行)14面