コクテイル書房、長屋でシェア書店
2023年03月13日
古書店兼飲食店のコクテイル書房(東京都杉並区)は4月をめどに長屋を改築したコミュニティスペース「本の長屋」を開業する。本棚を一区画ごとに定額で貸し出すシェア本棚や読書スペースなどを導入。部活動制を設け、利用者はそこで人とのつながりを持ちつつ、本に関する活動を楽しめるという。
部活動制で交流促す
改装予算は600万円程度と見ている
長屋は大正時代に建てられた古民家で、約600万円の予算を投じて改装する。同店の入った長屋と隣接しており、偶然空きができたことを受けたのが当初のきっかけ。狩野俊代表は助け合いが自然と生まれる地域のコミュニティのなさを痛感しており、古書店としての経験を生かしてどうにか場を作れないかと模索した。改装費にあてるべくクラウドファンディング(CF)を実施し、すでに200万円以上調達済みだ。
第555号(2023/03/10発行)5面