古書店主に、思い出に残っている一冊を紹介してもらうリレー連載。第二十三回目は「股旅堂」の吉岡誠さんの紹介で、「アルスクモノイ」の上原麻紀さんが登場する。
1枚の絵から生まれた偶然の出会い
歐米兒童自由畫集
歐米兒童自由畫集刊行會
私の思い出の一冊は画集「歐米兒童自由畫集」です。
日本の教育者がヨーロッパの子ども達が描いた絵を集めたもので、発行は大正15年(1926年)。約100年前にオフセット印刷されています。版がズレているところもありますが、それもいい味に。元々80枚揃いだったのですが、1枚欠けていたため1枚ずつ販売しています。
歐米兒童自由畫集の外装。右の絵は9歳のドイツの子どもが描いた「お父さんの道具」
第556号(2023/03/25発行)23面