出版社戸田デザイン研究室が新古品絵本販売、新品の半額で
2023年06月07日
絵本の出版等を行う戸田デザイン研究室(東京都文京区)は、新古品販売に注力している。自社ホームページに、新品価格の半額に設定した新古品の絵本を掲載。販売数は月間30冊に及ぶ。
自社ホームページで新古品を公開
施設や子供の多い家庭に人気
新古品は、製造や流通の過程で状態の悪くなった商品が対象だ。倉庫会社で新品出荷が難しいと判断された書籍を、同社が再度確認。「子供が読むのに問題ない」という基準で、傷、汚れ、凹み、擦れなどあるものを新古品として売っていく。ページが破れているもの、また国旗や地図などが題材とし情報が更新される書籍は対象外だ。ギフト需要は見込みにくいものの、 保育園などの施設や子供の多い家庭に人気だ。
「以前は状態が悪くなった書籍は見本用として使用するしかなく、ほとんどが処分していました。確認する手間はあるのですが、溜まった新古品を何か活用出来ないかと思い、2018年から半額での販売を始めました」(戸田靖代表)
第561号(2023/06/10発行)7面