アウトドア用品のシェアサービス
春に向け、アウトドアシーズン真っ只中を迎える。近ごろ、女性や家族連れなど初心者でも気軽に始められるアウトドア用品のシェア・レンタルサービスが増えていると言う。テントやシュラフ、キャンピングカーのシェアサービスについて調査した。
テントやチェアーなどアウトドア用品を預かるサービス「hinata trunk!(ヒナタトランク)」は、3月頃に、個人間レンタル機能を完備予定だ。
運営するvivit(東京都渋谷区)は、アウトドアのソリューションサービス、hinata(ヒナタ)を展開する。ヒナタではアウトドアに関するメデイアの展開や、全国のキャンプ場を検索できる機能、アウトドア用品のECサイトも運営している。
雨の日のテント乾燥サービスなど、様々なオプションを用意するヒナタトランク
ヒナタトランクは、ヒナタの第4の機能として昨年6月に誕生。寺田倉庫と協業している。ユーザーが専用ボックスにアイテムを入れて送ると、同社で写真撮影し保管する。預けたアイテムはネット上で管理でき、出し入れは自由だ。一箱月額980円。
30〜40代のユーザーが多く、「ファミリー層が多い。奥さんに処分するように言われたり、マンション住みで利用するときに荷作りのため階段を何往復もしなければならず億劫だから預けたいなどのニーズがあります」(水谷寿美社長)。利用するときに直接キャンプ場へ配送する機能もあり重宝されている。
1月にはレンタカーサービスのタイムズカーレンタルと協業し、預けていたアイテムをあらかじめレンタカーに積み込み、提供するサービスも開始した。その他にも、クリーニングやメンテナンスを行うサービスもある。
3月に予定しているC2Cレンタル機能は、眠ったアイテムでお小遣い稼ぎできる点が魅力。「つくりも丈夫だし、比較的キズなど状態にも寛容な商材だと思います。個人間レンタルに向いているでしょう」(水谷社長)
vivit 水谷寿美社長
ペット、卒業旅行にキャンピングカーで
ウォシュビル(神奈川県横浜市)のキャンピングカー専門レンタルサービス「ロードクルーズ」。利用者が、毎年1・5倍で推移していると言う。夏のピーク時には、月間200件の依頼がある。
ロードクルーズがレンタルするキャンピングカー
新品で購入すると、大型は600万〜1000万円、軽で200万〜300万円程。同社ではこれを24時間当たり大型で2万5000円、軽で1万5000円で貸し出している。
412号(2017/03/10発行)15面