《全国ダーツの旅☆東京都》サンカクヤマ 毎日来店してくれたマスター

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《全国ダーツの旅☆東京都》サンカクヤマ 毎日来店してくれたマスター

2018年09月09日

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リサイクル通信 全国ダーツの旅

~東京都 編~

ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー

19-p2.jpg▲店頭の100円均一本コーナーは他店より安いと評判だ

ライブハウスへの通勤途中
毎日来店してくれたマスター

サンカクヤマ(東京都杉並区)は3年半前にオープンした古書店だ。店は高円寺駅から徒歩7~8分離れた庚
申通り商店街の中ほどにあるが、店頭には常にお客の姿がある。「オープン当初から毎日通って下さる方、あるいは週に1回、月2、3回と定期的に通って下さる方がたくさんいます」と粟生田由布子代表。その常連客の一人に、近くのライブハウスのマスターがいる。
19-p1.jpg▲粟生田由布子代表

オープン当初、壮年の男性が店前の100円均一の本を持ち、レジの前に来て「この本、こんな値段で出していいの?」と尋ねた。「いいんです。買って下さい」と答えると、黙って購入してくれた。翌日、その男性は自分の本をまとめて持ってきて売ってくれた。全てSFかミステリーだった。男性は通りの先にあるライブハウスのマスターだった。大変な読書家で、通勤途中に毎日顔をだし 、本を買ったり売ったりしてくれるようになった。時には自分で売った本を店頭で見かけ、また読みたくなったと買うこともあったという。

ジャンルはSFかミステリーと決まっていた。ところが最近、そのマスターから「ライブハウスを離れることになった」と告げられた。「それを聞いた時は寂しかったですね。そのマスターのようなお客様がいるから、今日も店を開けなきゃと思い、仕入れも頑張れるのです。大切なお客様であり、恩人です」(粟生田代表)

第446号(2018/08/25発行)19面

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