ならがよい、シェア本棚で商売体験
2022年01月05日
シェア本棚「ふうせんかずら」を運営する、ならがよい(奈良県奈良市)が2店目となるシェア本棚「セルフブックス」を滋賀に開いている。体験を重視し、親子で店舗の前に露店を出し、商売の体験ができる。わずか1日で100冊を販売した露店が生まれるなど、大反響を呼んでいる。
親子で露店、100冊販売も
親子の露店は事前に予約をすればできる
平田幸一社長は反響の要因について「名詞ではなく動詞を、店づくりに加えた点が大きい」と指摘する。平田氏によると、従来の店舗運営はラインナップや蔵書数などの名詞を変えることに注力していた。そうではなく、動詞を変えることに着目できれば、他と差別化ができるという。たとえばセルフブックスは「体験する」を深堀りし、子どもも商売を体験できる、つまり親子で露店が営める、という独自のアイデアを捻り出した。その結果、現時点で貸棚のほとんどが埋まるほどの盛況ぶりだ。
第526号(2021/12/25発行)2面