中古レコードの世界【第26回】、レコード・コレクター

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中古レコードの世界【第26回】、レコード・コレクター

2023年05月26日

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中古レコードの世界【第26回】レコード・コレクター

前回、若い方たちが何故レコードに興味を持つのか?について私なりの意見を述べさせて頂きました。今回は世界中にいる「レコード・コレクター」について紹介します。と言っても、最近レコード沼にハマった若い方から、コレクター歴何十年というベテランの方まで、様々な方がおります。そして以前にも紹介したように「人間は10代の頃に聞いた音楽を一生聞く」ということを証明するように、ほとんどの方が浮気することなく同じジャンルや同じ年代の音楽を集め続けていることが非常に多いです。ですから、出張買取でお宅にお邪魔すると単一のジャンルということが非常に多いですね。

100年前から存在するレコード蒐集家

中古レコードの世界【第26回】 100年前から存在するレコード蒐集家

「レコード・コレクター」とはいつ頃から生まれたのか?ということを様々な書籍を読んで調べてみました。今から93年前の昭和5年頃(1930年)、当時の音楽雑誌「音樂世界」7月号のエッセイに「レコード・ファン」について書かれております。「レコード・ファンに至っては呆れてしまう」などの記述があり非常に興味深いです。当時の流行作家であった中村武羅夫氏のインタビューの中で「レコードを約5〜6000枚所有している」との記述があり、この頃にはすでに多くのコレクターが存在していたのではないでしょうか。

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第560号(2023/05/25発行)15面

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