とづき書店、配送ドライバーが兼業古書店

引っ越しや配送などのドライバー業を行う太田智也氏は兼業でネット古書店とづき書店（兵庫県豊岡市）も経営している。副業として始めたせどりから徐々に事業を拡大させ、今ではネット書店の利益が本業だったドライバー業の収入を上回った。このほど古書組合に加盟するなど、古書店としての事業をさらに成長させていきたい考えだ。

ネット販売の稼ぎが本業超え

実店舗は構えず、事務所で作業する

太田氏は現在、配送・引っ越し・ネット古書店（一部総合リサイクル商材も扱う）の3つの事業を同時展開している。古書はヤフオク！・アマゾン・メルカリ等で月に約300冊を販売し、ドライバー業のない日は毎日のように本を出荷する。仕入れ先は引っ越し時の物件からの排出品と市場の交換会の主に2つ。人口約8万人の地方在住ということもあってネット販売が主戦場だ。「すべての事業を合わせればサラリーマン時代よりも収入がある」と太田氏。

第564号(2023/07/25発行)18面